以前の記事では、僕自身が学生ロボコンに参加した経験をもとに、ロボコンの魅力や、小学生ロボコン・高専ロボコン・NHK学生ロボコンについて紹介しました。
しかし、これらの大会は、学校や年齢などによって参加できる人が限られています。
全国には、小学生から挑戦できる大会や、プログラミング教室で学んだことを生かせる大会など、さまざまなロボット大会があります。
僕自身、プログラミング教室の講師として、子どもたちの「ご当地こどもロボコン(カニロボ)」や「WRO」への参加をサポートしてきました。
今回は、その2つの大会を中心に、ほかにも参加を検討できるロボット大会を合計5つ紹介します。
この記事を通して、自分が参加できそうな大会を見つけてもらえたらうれしいです!
※大会の対象年齢や参加条件、競技ルールは年度によって変更されることがあります。参加する際は、必ず公式サイトの最新情報を確認してください。
1.ご当地こどもロボコン(カニロボ)

ご当地こどもロボコンってどんな大会?
ご当地こどもロボコンは、地域の特色を生かしたロボット大会です。
代表的な大会として、福井県の「越前がにロボコン」があります。
そのほかにも、新潟県の「越後本ズワイガニロボコン」や、島根県の「どじょうすくいロボコン」など、地域ごとにさまざまな大会が開催されています。
大会によってルールは異なりますが、ロボットを製作し、決められたフィールドの中で課題に挑戦することが特徴です。
単純にロボットを速く動かすだけではなく、どのような仕組みを作るのか、どうすれば効率よく課題をクリアできるのかなど、工夫することが求められます。
自分で考えた仕組みを実際のロボットに取り入れ、その成果を大会で試せることが魅力です。
ご当地こどもロボコンに参加するには?
ご当地こどもロボコンは、主に子どもを対象とした大会です。
ただし、参加できる学年や使用するロボット、申し込み方法は地域や大会によって異なります。
そのため、まずは近くで開催されている大会を探してみましょう。
参加までの基本的な流れ
- 近くで開催されているご当地こどもロボコンを探す。
- 大会の対象年齢やルール、申し込み方法を確認する。
- 大会に申し込む。
- ルールに合わせてロボットを製作する。
- 大会に参加する。
大会によっては、ロボット教室を通じて参加する方法もあります。
ロボット作りが初めてで不安な場合は、近くのプログラミング教室やロボット教室に、大会参加のサポートをしているか聞いてみるのもよいでしょう。
公式サイト:ご当地こどもロボコン
講師として大会参加をサポートして感じたこと
僕はプログラミング教室の講師として、子どもたちのカニロボへの挑戦をサポートしてきました。
その経験から感じているカニロボの魅力は、初心者でも挑戦しやすく、経験者でも奥深く楽しめることだと思います!
カニロボでは、基本的に決められたコースに沿ってロボットを走らせる「ライントレース」を行います。
ロボットの構造やプログラムは、簡単なものから始めることもできますが、本格的に取り組もうと思えば、かなり細かいところまで改良できるので
初めてロボットを作る子どもはもちろん、何度も大会に参加している子どもでも、新しい工夫を考えながら挑戦できるところが面白いと思います。
また、使用するロボットの種類がさまざまなのも特徴ですね。
例えば、僕が関わった中では、
- Arduinoというマイコンとタミヤのモーターなどを組み合わせて、自分でロボットを製作する子
- IchigoJamという小型コンピューターを使ってロボットを作る子
- LEGOのSPIKEを使って大会に挑戦しようとする子
などがいました。
同じ課題に挑戦する大会でも、使用する機材やロボットの作り方によって、さまざまな工夫ができるところも魅力だと思います。
さらに、すべての地域で実施されているかはわかりませんが、事前の講習会やロボットの貸し出しを行っている大会もあります。
そのため、ロボットを持っていない初心者でも、比較的挑戦しやすい大会だと思います!
一方で、個人的に少し気になったのは、大会ルールです。
僕が関わった大会では、ルールに細かく書かれていない部分もあり、どこまでが認められるのか判断に迷うことがありました。
ただ、これはロボットを細かく改良したり、ルールの範囲を突き詰めたりする中で感じたことなので、初めて参加する人にとっては、そこまで気にならないかもしれません。
全体として、カニロボは、初めてロボット大会に挑戦したい人にも、何度も挑戦してロボットを改良していきたい人にも、おすすめしたい大会です!
2.WRO(World Robot Olympiad)

WROってどんな大会?
WROは、世界各国の子どもたちが参加する国際的なロボットコンテストで
大きな特徴は、プログラミングによって自動で動くロボットを使って競技に挑戦することです。
例えば、ロボットを指定された場所まで移動させたり、物を運ばせたり、センサーを使って周囲の状況を判断させたりします。
ロボットを組み立てる技術だけでなく、プログラミングや試行錯誤する力も求められます。
また、WROには複数の競技カテゴリーがあります。
| カテゴリー | 競技内容 |
|---|---|
| ROBO MISSION | ロボットを自動で動かし、フィールド上の課題をクリアする |
| FUTURE INNOVATORS | 社会課題を解決するロボットを考え、発表する |
| ROBO SPORTS | 自律型ロボットを使った対戦競技 |
| FUTURE ENGINEERS | 自動運転技術を使った競技 |
※日本国内で実施されるカテゴリーや部門は年度によって異なります。
ロボットを動かすことが好きな人はもちろん、自分でアイデアを考えて作品を作ることが好きな人にも、挑戦できる競技があります。
WROに参加するには?
WROは、主に小学生から高校生を対象とした大会です。
競技によって対象年齢や参加条件が異なりますが、基本的にはチームで参加します。
国内では各地で予選会が開催されており、上位大会への出場を目指すことができます。
一般的な大会参加の流れ
- 参加したい競技カテゴリーを決める。
- 対象年齢や使用できるロボットなどのルールを確認する。
- チームとコーチを準備する。
- 参加する地区予選会に申し込む。
- ロボットを製作し、大会に挑戦する。
競技や大会によって選抜方法は異なりますが、地区予選から全国大会、さらに世界大会へとつながる道もあります。
また、WROの大会参加をサポートしているロボット教室もあります。
初めて参加する場合は、そうした教室でロボット製作やプログラミングを学びながら、大会を目指すことも一つの方法です。
公式サイト:WRO Japan
講師として大会参加をサポートして感じたことこ
実際に関わってみて感じたのは、WROはかなり難易度が高く、その分挑戦しがいのある大会だということです。
競技のルールや課題が複雑で、ロボット製作やプログラミングが初めての人にとっては、少しハードルが高い大会だと思います。

大学生の僕でもかなり難しいなと思いました….
一方で、僕が関わった競技ではLEGOのロボットを使用していたため、ロボットの組み立て自体は比較的取り組みやすいと感じました。
一から部品を加工してロボットを作る必要がなく、組み立て直したり、構造を変更したりしやすいのはLEGOならではのメリットだと思います。
WROは世界規模で開催されている大会です。
国内の大会だけでなく、世界大会への出場を目指せることも、大きな魅力だと思います。
年齢や参加する部門によって競技内容や難易度がかなり異なるので、自分の経験や技術に合った部門を選ぶことが大切です。
一方で、デメリットを挙げるとすれば、レゴを準備するための費用が高くなりやすいことです。
そのため、初めて挑戦する場合は、機材を利用できるロボット教室などを探してみるのもよいと思います。
個人的には、WROはロボット製作やプログラミングにある程度慣れてきて、「もっと難しいことに挑戦したい!」「自分の技術を試してみたい!」と思っている人に、特におすすめしたい大会です。
3.ほかにもある!ロボット大会3選
ここまでは、僕自身が講師として参加をサポートした経験のある大会を紹介してきました。
しかし、ほかにも子どもたちが参加できるロボット大会はたくさんあります!
ここからは、その中から3つ紹介しようと思います。
① ロボカップジュニア
ロボカップジュニアは、子どもたちが自律型ロボットを使ってさまざまな競技に挑戦する大会で
代表的な競技には、次のようなものがあります。
- サッカー:ロボットを使ってサッカーの試合を行う。
- レスキュー:災害現場を想定したフィールドで、ロボットが課題をクリアする。
- OnStage:ロボットを使ったパフォーマンスを披露する。

ジュニアではないけど、ロボカップのレスキューに出るロボットを見たことがあって、めっちゃかっこよくてすごかったです!
特にサッカー競技では、ロボットがボールや周囲の状況を判断しながら、自動で動くことが求められ、
自分でロボットを作ったり、プログラムを改良したりすることが好きな人にとって、面白そうな大会です。
基本的にはチーム参加になります。一緒にやってくれる人を見つけるのはかなりハードルが高いかもしれないですね。
公式サイト:ロボカップジュニア・ジャパン
② FIRST LEGO League(FLL)
これも世界的な大会で、日本では2003年に初開催されていてかなり歴史もある大会ですね。
FIRST LEGO Leagueは、LEGOを使ったロボット競技や、テーマに沿った探究活動に取り組むプログラムです。
年齢に応じて複数のプログラムが用意されており、ロボットの製作だけでなく、チームで課題を考えたり、調べたことを発表したりする活動も行います。
そのため、ロボットを動かすことだけでなく、仲間と協力したり、自分たちのアイデアを発表したりすることが好きな人にも向いているでしょう。
参加条件や開催されるプログラムについては、公式サイトを確認してください。
参加方法などはこのページにhttps://firstjapan.jp/program/challenge/
公式サイト:FIRST Japan
③ ヒューマンアカデミーロボット教室 全国ロボット競技大会
ヒューマンアカデミーロボット教室では、教室で学ぶ子どもたちが参加する全国ロボット競技大会が開催されています。
大会には、ロボットの性能や操作技術などを競うテクニカルコンテストや、独創的な作品を発表するアイデアコンテストなどがあります。
自分が考えたロボットを披露したり、普段の教室で学んだことを大会で試したりできることが特徴です。
ただし、一般の誰もが自由に参加できる大会ではなく、教室の在籍生や修了生などを対象としています。
そのため、これからロボット教室に通おうと考えている人は、教室選びの際に大会参加の機会があるか確認してみるのもよいでしょう。
公式サイト:ヒューマンアカデミーロボット教室 全国大会
4.自分に合ったロボット大会を探してみよう!
ここまで5つの大会を紹介してきましたが、それぞれに特徴があります。
| 大会 | 対象の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ご当地こどもロボコン | 主に小学生など | 地域ごとのロボット競技 |
| WRO | 主に小学生〜高校生 | プログラミングで動くロボットの競技 |
| ロボカップジュニア | 子ども・青少年 | サッカーやレスキューなどの競技 |
| FIRST LEGO League | 主に5〜16歳 | LEGOを使った競技や探究活動 |
| ヒューマンアカデミー全国大会 | 教室の在籍生・修了生 | 教室での学びを生かす大会 |
※年齢は目安です。正式な参加資格は年度・競技・部門ごとに確認してください。
大会を選ぶときには、次の3つを確認してみてください。
① 自分の年齢で参加できるか
大会によって参加できる年齢や学年は異なります。
気になる大会が見つかったら、まずは参加資格を確認してみましょう。
② どんなロボットを作りたいか
ロボットの大会といっても、競技内容はさまざまです。
自動で動くロボットを作りたいのか、自分で考えた仕組みを試したいのか、仲間と協力して挑戦したいのか。
自分の興味に合った大会を選ぶことが大切だと思います。
③ どのように参加できるか
個人やチームで申し込める大会もあれば、教室への在籍などが条件となる大会もあります。
また、参加できる大会でも、ロボットやパソコンなどの機材を準備する必要がある場合があります。
ロボット製作が初めての場合は、近くのロボット教室やプログラミング教室で、大会参加のサポートをしているか相談してみるのもおすすめです。
初めてであれば、ご当地ロボコンなど事前の講習会や小学生ロボコンなど、事前講習がある大会だと参加しやすいと思います!
5.まとめ|ロボットの大会に挑戦してみよう!
今回は、カニロボやWROを中心に、子どもたちが挑戦できるロボット大会を5つ紹介しました。
ロボットの大会は、小学生ロボコンや高専ロボコン、NHK学生ロボコンだけではありません。
地域で開催されている大会から世界規模の大会まで、さまざまな大会があります。
僕自身、学生ロボコンに参加した経験があり、講師として子どもたちの大会参加もサポートしてきました。
その経験から、ロボットの大会は、普段作っている作品を試したり、新しいことに挑戦したりする機会になると感じています。
この記事をきっかけに、少しでも多くの人がロボットの大会に興味を持ち、挑戦してくれたらうれしいです!
ロボコンそのものの魅力や、小学生ロボコン・高専ロボコン・NHK学生ロボコンについて知りたい人は、こちらの記事も読んでみてください。


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