子どもをプログラミング教室へ通わせたいと思っても、教室がその子に合っているかを一度の体験授業で判断するのは難しいだろうなと思います。
僕自身、学校へ行けなかった時期がありましたが、プログラミング教室には楽しく通うことができました。その後は、同じ教室でアルバイト講師として子どもたちに関わっています。
振り返ってみると、僕が教室へ通い続けられたのは、
プログラミングが好きだったことだけでなく、安心して学べる環境があったからだと思います。

プログラミングは発想が大事だと思っているので、安心できる環境ってそういった面でも大事だと思います。
この記事では、僕が実際に通っていた教室の経験をもとに、体験授業で見てほしい4つのポイントを紹介します。
ただし、今回紹介する特徴がすべて当てはまる教室だけが、よい教室というわけではありません。子どもの性格や学び方によって、合う環境は異なります。
あくまで教室選びの判断材料の一つとして、参考にしてみてください。
不登校だった僕でもプログラミング教室に通えた理由
当時の僕にとって、学校は緊張したり疲れたりする場所でした。
一方、プログラミング教室では、学校にいるときほど周囲を気にせず、好きなことに集中できました。
もちろん、「プログラミング教室だったから通えた」という単純な話ではありません。
教室の雰囲気や授業の進め方、先生との関わり方などが、自分に合っていたことも大きかったと思います。
僕が特によかったと感じているのは、次の4つです。
- リラックスして集中できる雰囲気だった
- 先生がすぐに答えを教えなかった
- 教材を終わらせるだけの授業ではなかった
- 先生が子どもに近い目線で話してくれた
ここからは、それぞれの特徴と、体験授業で確認したいことを詳しく紹介します。
1.リラックスして集中できる雰囲気があるか

まず見てほしいのは、子どもが緊張しすぎず、自分のペースで取り組める雰囲気があるかどうかです。
僕が通っていた教室には、学校の授業のように「全員が同じタイミングで同じことをしなければならない」という空気があまりありませんでした。
それぞれが自分の作品に取り組み、分からないことがあれば先生に相談できます。周りと進む速さが違っても焦る必要がなかったため、目の前の作業に集中できました。
特に学校や集団が苦手な子にとっては、授業内容だけでなく、その場所で安心して過ごせるかも大切だと思います。
体験授業では、次のような様子を見てみましょう。
- 子どもの表情が少しずつやわらいでいるか
- 分からないときに先生へ質問できているか
- 周囲を気にしすぎず、作業に集中できているか
- 失敗しても責められたり、急かされたりしないか
- 子どものペースに合わせてもらえているか
最初は緊張して当然なので、体験授業中にずっと楽しそうでなければいけないわけではありません。
授業が進むにつれて緊張がやわらいでいるか、困ったときに助けを求められそうかを見てみるとよいでしょう。
2.すぐに答えを教えず、考える時間を与えているか
プログラミングをしていると、思ったとおりに動かない場面が何度も出てきます。
そんなとき、先生がすぐに正しい答えを教えれば、作品は早く完成します。しかし、それだけでは子どもが自分で考える機会が少なくなってしまいます。
僕が通っていた教室では、先生がいきなり答えを教えるのではなく、
「どこまでは思ったとおりに動いている?」
「この数字を変えたらどうなると思う?」
といったヒントを出しながら、一緒に原因を探してくれました。
自分で考えて解決できたときには、「自分でできた」という達成感が残ります。この経験が、次も挑戦してみようと思える気持ちにつながっていたのだと思います。

プログラムはうまく動いた時の嬉しさがやる気につながってたと思います!
体験授業では、子どもが困ったときの先生の対応に注目してみてほしいです。
- 先生がすぐに答えや完成形を見せていないか
- 子どもが考えられるようなヒントを出しているか
- 子どもが試す時間を待ってくれているか
- 間違いを否定せず、次の挑戦につなげているか
ただし、子どもが本当に困っているのに、いつまでも一人で考えさせればよいわけではありません。
大切なのは、すぐに答えを奪わず、その子の様子に合わせて必要な手助けをしているかどうかです。
3.教材を進めるだけの授業になっていないか

教材に沿って学ぶこと自体は、決して悪いことではありません。
初めてプログラミングに触れる子どもにとっては、順番に進められる教材があることで、迷わず基礎を身につけられます。
一方で、教材に書かれた手順をそのまままねして終わるだけでは、子どもが自分で考えたり、作りたいものを形にしたりする時間が少なくなる場合があります。
僕が楽しいと感じたのは、教材どおりに作品を完成させたあと、自分の好きなようにアレンジできたときでした。
キャラクターを変えたり、動きを追加したり、数字を変えて試したりする中で、教材に取り組んでいるだけでは生まれなかった疑問やアイデアが出てきます。
自分で考えたものが実際に動くことが、プログラミングを続けたいと思う大きな理由になりました。
体験授業では、次のような点を見てみましょう。
- 教材どおりに完成させたあと、アレンジできるか
- 子どもの「こうしてみたい」を試せるか
- 正解どおりに作ることだけが目的になっていないか
- 子どものアイデアを先生が受け止めているか
体験授業は時間が限られているため、自由に制作する時間がない場合もあります。その場合は、「普段の授業では、完成後にアレンジする時間がありますか」と先生に聞いてみるのがおすすめです。
4.先生が子どもに近い目線で話しているか
同じ内容を教える場合でも、先生の声のかけ方や説明の仕方によって、子どもの受け取り方は変わります。
僕が通っていた教室の先生は、難しい言葉を一方的に使うのではなく、僕が理解できる表現に置き換えて説明してくれました。
また、プログラミング以外の好きなものにも関心を持ち、それを作品づくりのモチベーションにつなげてくれました。
例えば、ゲームが好きな子であればゲームに近い作品を提案したり、電車が好きな子であれば電車を動かす作品を一緒に考えたりすることもできます。
このように、先生がその子自身に興味を持ってくれると、子どもも自分の考えや「作ってみたいもの」を話しやすくなります。

僕に教えてくれた先生はこれがめっちゃ上手で、先生になってあれめっちゃ大事だったなーと思います。
体験授業では、先生と子どもの会話にも注目してみてください。
- 子どもの話を途中で遮らずに聞いているか
- 難しい内容を、その子に合った言葉で説明しているか
- できなかったことだけでなく、できたことにも気づいているか
- 子どもの好きなものや興味に関心を持っているか
- 一方的に教えるのではなく、子どもの考えを尋ねているか
先生の話が上手かどうかだけではなく、子どもがその先生に話しかけやすそうかを見ることも大切です。
体験授業で一番見てほしいのは、子どもの反応
ここまで4つのポイントを紹介しましたが、すべてを細かく見る必要はありません。
一番大切なのは、実際に体験した子どもがどのように感じたかです。
授業中に楽しそうだったかはもちろん、終わったあとにも、
「どんなところが楽しかった?」
「難しかったところはあった?」
「困ったとき、先生に聞けそうだった?」
「もう一度行ってみたい?」
と聞いてみてください。
「楽しかった?」とだけ聞くと、子どもが反射的に「楽しかった」と答えることもあります。何が楽しかったのか、どこで困ったのかを具体的に聞くと、その子の気持ちが見えやすくなります。
また、体験授業では楽しそうでも、帰宅後に強く疲れてしまう子もいます。
授業中の様子だけでなく、教室へ行く前や帰ったあとの様子も含めて、無理なく通えそうかを考えてみてください。
まとめ|条件より、子どもとの相性を大切にしよう
僕が不登校だった時期にもプログラミング教室へ通えた背景には、次のような環境がありました。
- リラックスして集中できる雰囲気があった
- 先生がすぐに答えを教えず、考える時間をくれた
- 教材を進めるだけでなく、自分なりにアレンジできた
- 先生が子どもに近い目線で関わってくれた
ただし、これはあくまで僕自身の経験です。
静かな教室が落ち着く子もいれば、友達と話しながら学べる教室が楽しい子もいます。自由に作りたい子もいれば、決められた教材を順番に進めるほうが安心できる子もいます。
そのため、今回紹介したポイントにすべて当てはまるかどうかよりも、
保護者の方が感じた印象と子どもの気持ちの両方を大切にしながら、無理なく楽しく続けられる教室を探してみてください。


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