「プログラミング教室に通わせているけど、作ったゲームでずっと遊んでいる……」
「せっかく教室に通っているのに、これってちゃんと勉強になっているの?」
子どもがプログラミングをしている様子を見ていると、そんなふうに思うこともあるかもしれません。
特にScratchなどでゲームを作っていると、作る時間より遊んでいる時間のほうが長く見えることもあります。
でも、僕は自分で作った作品で遊ぶことも、作品づくりの大切な一部だと思っています。
というのも、僕自身がプログラミング教室に通っていたころ、めちゃくちゃ自分の作品で遊んでいたからです。
そして、その後プログラミング教室で子どもたちに教える側になってからも、「自分の作品で遊ぶ時間って大事だな」と感じることが何度もありました。
この記事では、元生徒として、そして教室で子どもたちに関わってきた立場から、「遊んでいるように見える時間」についてお話しします。
僕も自分で作った作品でめちゃくちゃ遊んでいた

僕自身、プログラミング教室に通っていたころ、自分で作ったゲームや作品でよく遊んでいました。
特にお気に入りの作品が完成したときなんかは、何度も動かしてみたり、ただ眺めていたり。
今思えば、
「自分、めっちゃ遊んでるな(笑)」
と思います。
でも、やっぱり嬉しいんですよね。
自分で考えて、自分でプログラムを書いて、それがちゃんと動いている。
「これ、自分が作ったんだよな〜」
みたいな感じで、しばらくその作品に浸りたくなるんです。

自分が初めてarduinoで作った回路やプログラムは崩さずずっと残してました
絵を描いたあとに完成した絵を眺めたくなったり、工作でお気に入りのものができたら触ってみたくなったりするのと、少し似ているのかもしれません。
だから、子どもが完成したゲームを何度もプレイしていても、
「遊んでばかりで全然プログラミングしていない」
とすぐに考えなくてもいいんじゃないかなと思います。
自分が作ったものを自分で楽しめるって、結構いいことだと思うんです。
遊んでいるからこそ「もっとこうしたい」が出てくる
そして、自分の作品で遊ぶことには、もう一つ大切な意味があります。
実際に遊ばないと、作品の問題点になかなか気づけないんです。
ゲームを作ったとしても、一度動かして終わりではありません。
何度も遊んでいると、
「ここで変な動きをするな」
「この敵、強すぎるかも」
「もう少しスピードを速くしたほうが面白そう」
「ここにこんな機能があったらもっと楽しいかも」
といったことが少しずつ見えてきます。
そして、
「じゃあ、どうやったら直せるんだろう?」
と、またプログラミングに戻っていく。
僕はプログラミング教室で子どもたちと関わる中でも、この流れを何度も見てきました。
ちょっと遊ぶだけでは見つからないバグは
直す時にすごく多くのことを学べたり、気付くきっかけになります。
深くプログラムを学んでいくことに繋がっていくと思います。
バグを見つけるためにも、自分で遊ぶことは大切

プログラミングでは、「作ったら実際に動かして確認する」という作業がめっちゃ大事です。

一発で動くことなんてほぼないんで…何度も確かめます
例えば、
「このボタンを押したらちゃんと動くかな?」
「変なところで止まったりしないかな?」
と実際に試してみることで、初めて問題が見つかることがあります。
作っているときには気づかなかったバグも、遊んでいる途中で見つかることがあります。
そこから原因を考えて、プログラムを見直してまた試してみる。
これは、ただゲームで遊んでいるだけとは少し違います。
自分で作ったものを自分で使って、確かめて、改善している時間でもあるんです。
だから僕は、子どもが自分の作品で楽しそうに遊んでいるなら、焦らず、ある程度はそのまま遊ばせてあげてもいいと思っています。
もちろん、本当に「遊ぶだけ」になってしまうこともある
とはいえ、ずっと遊んでいれば何でも学びになる、というわけでもありません。
僕自身もそうでしたが、普通に遊ぶのが楽しくなって、いつの間にか作品づくりから脱線してしまうこともあります(笑)。
脱線に脱線を重ねて全く違うことをしてましたね。
でも、そんなときは
「遊んでないでプログラミングしなさい!」
とすぐに止めるよりも、例えば一緒に作品を見ながら、
「これ面白いね。もっとこうしたらどうなる?」
「ここにこんなの追加できないの?」
「これ、もう少し難しくできる?」
と話してみる。と再び作品づくりに戻るきっかけになるかもしれません。
プログラミングが分からなくても大丈夫です。
「こういうプログラムを書いたら?」と教える必要はありません。
むしろ、一人のプレイヤーとして作品を遊んで、感想を伝えてあげるだけでもいいと思います。
「ここ面白かった」
「ここ、もっとこうなったら面白そう」
そんな一言が、子どもの「じゃあ次はこうしてみようかな」につながることがあります。
プログラミング教室でも1プレイヤーとして、疑問やアイデアを話すことを心がけています
「遊んでいる=学んでいない」とは限らない
子どもがプログラミング教室で作ったゲームをずっと遊んでいると、
「せっかく習わせているのに、本当にこれでいいのかな?」
と心配になるかもしれません。
でも、僕自身が生徒だったころを振り返っても、教える側として子どもたちを見てきても、自分の作品で遊ぶ時間は決して無駄ではないと思っています。
お気に入りの作品ができたら、まずは思いっきり楽しむ。
遊んでいるうちに不具合や改善したいところを見つける。
そして、また作り始める。
そんなふうに、「遊ぶ」と「作る」を行ったり来たりしながら作品が良くなっていくこともあります。
だから、自分の作品で楽しそうに遊んでいたら、まずは少し見守ってみてください。
そして、ちょっと遊ぶ時間が長いかなと思ったら、
「ここ、もっとこうしたら面白くない?」
と、一緒に作品について話してみてほしいです。
その一言から、また新しい「作ってみたい」が生まれるかもしれません。


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